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歴史をテーマに卒論を書く場合。

歴史をテーマに卒論を記述する場合、肝心なのは史料集め・史料整理・参考文献を読むことの三点が挙げられるでしょう。

 まず一つ目、史料集めに関してですが、これが最も重要なのは皆様もお分かりになるでしょう。しかし、そう簡単にいくものでもありません。なかなか希望の資料が見つからない……そんな時も大いにありますよね。そういう時取るべき手段は以下の三つ。
一、史料を限定せず幅広く見ていくこと。
二、大学図書館だけでなく国会図書館なども利用して探してみること。
三、教授に助言を乞うこと。
それらができるかどうかで大きくかわってきます。

一の史料を限定しないという点については、スポットを当ててしまいがちな日記・文書類だけでなくさまざまな辞典類も参考にしておくことが、人物や役職、年代等特定を進めていくのに非常に重要なポイントとなります。まず第一に、史料を検証していくうえで説明できない人物名儀式名などあると支障がありますよね。そういう点を地道に調べて一つ一つ潰していかなければなりません。それにはそれだけの膨大なデータが必要不可欠です。官職名辞典や日記類、祭礼儀礼辞典など、必要になる資料を手広く集めておくことが肝要です。集めるのも一苦労、その余裕はないという方は、大体どの資料がどの本に載っているのか、手掛かりをつかんでおくだけでもいいかと思います。ご自身で調べるもよし、ご友人からの情報も仕入れるもよし。なるべくたくさんのデータを持っておくこと、それが論文を書く上での最大の武器になります。

二の国立国会図書館を利用してみるというのは、ご自身の大学にどうしても望む史料が無い場合にぜひ活用していただきたい一手です。国会図書館にはあらゆる資料が揃っています。入館には入館のカードを作らねばなりませんし、コピーするには割高で依頼しなければなりませんが、何か探すのには最強の図書館と言えるでしょう。また現地までいくのも大変、という方には国立国会図書館デジタルコレクションや国立国会図書館サーチというものもあります。これはネットで国立国会図書館に収蔵されている史料・資料を閲覧することができる(一部例外)というものです。遠方の方や時間のない方はここから工夫してコピーを取ったり引用史料に使って行っても良いでしょう。
多岐にわたる資料が保存されているので、「こんな資料あると思わなかった」というものに出会えることもあります。根気強く探していきましょう。

三の教授に助言を乞うという事。なかなかハードルが高いと思う人も多いのではないでしょうか。しかしながら結局は、卒論提出時に教授からは鋭いツッコミと修正依頼が入ります。(これは誰を指してるのか、これは何を意味しているのか、裏付けはなにか等等)ならば上記の二手段でも駄目だった場合、早々に教授に助言を聞いてしまうのは恥ずべきことではありません。積極的に聞いて、論文の質を高めるようにしましょう。教授も敵ではありませんから、史料を一緒に探してくれたり、教えてくれたり、手掛かりとなる論文を紹介してくれたりと頼もしい味方になってくれることでしょう。

また追記になりますが、一つの史料に偏った論文はできるだけ避けるようにしましょう。日記類の資料だとその人物が手に入れられただけの情報が、その人物のフィルターを通して書かれているものなのだという認識が必要です。例えば、身分の高い人物の日記に偏ると実際の生の声というものは反映されてきづらいものですし、伝記物だと脚色が大いに加わっている場合もあります。論文に説得力を持たせる、公平性を保つ、そういった意味でもなるべく多くの種類の、多岐にわたる身分の人物の、多くの参考史料から考察をしていく必要があると言えます。

また次の資料整理になりますが、これはかなり重要だと言えるでしょう。どの資料のどの箇所を既に手元に持っていて、どれがそうでないのか。これはコピーするべきかしないべきか。そんなことに悩んでいる時間を作ってしまっては大変勿体ないです。また、どこになんの史料・資料があるのか整理しておかないと、追い込まれている卒論の時期に「資料を探す」という余計なタスクが入ることでストレスも時間もかかるだけになります。できるだけ○○文書はこのファイル、装束や地理的資料はこのファイル、などときちんとこまめに整理しておくことがその後のご自身を助けてくれることになります。積極的に気を配っていきましょう。

最後に参考文献を読むこと。これも大変重要です。その論文内で紹介されている史料から取っ掛かりを見つけることもできますし、先人がどういったことをすでに考察し終えているのかを知っておくことは、全く同じルートの文章を作ってしまって教授に突っ込まれるというのをも回避できます。また、もちろん自身の論文に引用して持ってくることができたり、考え方の参考にもなります。どう解釈してどう取り扱うべきものなのか。できるだけ早い段階から資料をそろえ、準備しておきましょう。卒論準備や提出の時期に近づくにつれて、そうしたことに割く時間の余裕はなくなってきます。またここでも、前述の国立国会図書館のデジタルコレクションやサーチを用いることもできます。検索で出てくるのは昔の文書ばかりではなく、近年の博士論文なども出してきてくれる優れものです。使いこなせるようにしておいて損はないでしょう。

ただし、国立国会図書館のウェブサービスは、内容の見られるものと見られないものとがあります。デジタルコレクションで著作権の切れているもの。そういうものは基本閲覧可能ですが、大体ここで目星をつけて実際足を運ぶというのが理想的な使い方となってくるでしょう。現地では本を読ませてもらうのにもコピーをとるのにも申請など手続きが必要なので、時間があっという間に持って行かれます。できるだけ欲しい資料を限定させてから向かうことをお勧めします。

まとめ

卒論を記述するのは大変な作業です。しかし事前準備と資料・思考の整理がついていれば口頭審問も軽く乗り越えられるものです。歴史をテーマにしても同じことです。ぜひ念入りな準備の下、後悔しない卒論執筆を行っていきましょう。