■卒論の目的と概要とアンケートの位置付け
卒論でアンケートを活用する個別手段を論じる前に、そもそも卒論とは何かの基本をおさらいしたいと思います。卒論は自分で設定したテーマや研究室の指導教員が設定したテーマを、大学で学んだことを応用し、論理的に展開して結論等を導き出すものです。その目的は、自分で論理的に思考展開する学習なのです。
この卒論は、学部やゼミ等によっても色々な違いがあります。理科系の学部では、テーマについて関連論文等を参考に、自分のアイディアや仮説を立て、それを実験やシミュレーションを通して検証し、論文としてまとめるのが一般的です。
それに対して文科系の学部では、テーマを設定し、その切り込むべき視点を定め、それに関連する書籍や文献等を活用しながら自分なりに分析を加えて、場合によってはそこから仮説を導き出し、論文としてまとめる事になります。しかし理系では仮説を検証する手段として実験やシミュレーションを活用できますが、文系のテーマでそれが手段として活用できないケースに、アンケートを活用すると言う方法が考えられるのです。
■アンケートが論文のメインと出来るケースは少ないと言えます
先に記載した様に、アンケートは文系のテーマにおいて、個人がどう考えているのかを検証するツールとして活用すべきもので、テーマを設定し、それをアンケートを取って、結果分析すると言った安直なものであってはいけないのです。
例えば、マーケティングに関連するようなテーマなら、多くの公式な統計等を活用し、自分なりに分析を加え、結論への論理展開をまず行うべきです。その上で、例えば自分が分析を加えた結論から、将来に向けて予測する一つのツールとしてアンケートを活用すると言う位置付けをしっかりと組み立て、その上でアンケートを実施する必要があるのです。
心理学等で心理学のテストとしてアンケートを取得する場合には、アンケ―の比重が大きくなるケースもあるでしょうが、その際には、次項に記載するアンケートの取り方やアンケートの設定方法がより重要さを増すと言えます。
■アンケートの持つ課題も事前に認識しておく必要があります
上記の様な位置付けを行った上で、アンケートを実施する必要がありますし、アンケートを実施する際にも注意すべき点が色々とあります。
1.まずアンケートを取る手段によって、すでにランダムサンプリングではなく、偏りがあると言う点です。例えば、最近では簡単にアンケートを作成できるサイトもあり、これを使ってクラウドソーシングでアンケートを実施したとします。
するとこのアンケートは、パソコンを使いこなし、クラウドソーシングに登録している人と言う偏りがあり、広く一般の人の意見とは言えないケースが生じるのです。
新聞各社が、支持政党などをアンケートした場合、新聞社によりアンケート結果に差が出るのは、新聞読者の思想信条により、どの新聞を取るかと言った偏りがあるからです。また最近では新聞をそもそも取っていない人が増えており、そうした人の考え方は全く反映されていないと言えるのです。
また緊急での電話アンケートと言うのもマスコミでは使用される事もあります。しかし掛ける電話が固定電話なら、最近固定電話を持たない若者ははなから対象となっていませんし、さらに電話帳からランダムに電話番号をひらったとしても、電話番号を電話帳に載せる事を拒否している個人情報に敏感な人も対象とはなっていません。さらに言えば、電話アンケートを昼間に取ったなら、昼間に家にいる人と言う偏りが既に発生しているのです。
この点を考慮し、いくつかの方法でアンケートを取ると言った事も必要ですし、そのアンケートはネット活用者を中心に取るべき内容なら、その偏りをむしろ積極的に使ったアンケート手段を取るべきと言えます。
2.次に大切なのは、アンケートは設問の仕方で結果が大きく異なってしまうと言う点です。新聞社やテレビ局やネットサイトが行うアンケートでも設問が、結論を誘導していると思えるほどのアンケートが平気で行われています。
これでは学術的な論文に使用するアンケートとしては失格です。アンケートを論文の一部として活用するなら、しっかりとアンケートの取り方と、分析方法について書籍を読んで事前勉強して実施する事も必要です。それをしっかり学ぶ事も、卒論に取り組む学習の一つと考えても良いほどでしょう。
3.アンケートに真面目に答える動機がそもそもあるのか?
極論すれば、そもそも多くの人がアンケートに真面目に答えているのかと疑ってかかる事も必要だと思います。例えば仮にクラウドソーシング等で100数十円を支払ってアンケートに答えてもらったとしても、その人が真面目に正しく答えてくれている保証はないのです。正しく読んでいるかをチェックする設問を設けて、怪しい人の分をオミットしても、その他の人が正しく気持ちを吐き出してくれているかは疑問なのです。
あなたが真剣に論文作成に向き合っているのと同じほど、真剣にアンケートに答えているのではないのです。ここまで言うと実も蓋もありませんが、アンケートにはそうした根本的な欠点がある事を理解し、活用する姿勢が重要なのです。
以上1、2、3で記載した様に、客観的な分析としてアンケートを使う事はそう簡単ではないのです。それを理解した上で、アンケートのみに頼らぬ論文とし、またいかに客観的な手段と内容でアンケートを取るかにも十分注意する事が必要なのです。
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卒論のアンケート調査って?
■卒論の目的と概要とアンケートの位置付け
卒論でアンケートを活用する個別手段を論じる前に、そもそも卒論とは何かの基本をおさらいしたいと思います。卒論は自分で設定したテーマや研究室の指導教員が設定したテーマを、大学で学んだことを応用し、論理的に展開して結論等を導き出すものです。その目的は、自分で論理的に思考展開する学習なのです。
この卒論は、学部やゼミ等によっても色々な違いがあります。理科系の学部では、テーマについて関連論文等を参考に、自分のアイディアや仮説を立て、それを実験やシミュレーションを通して検証し、論文としてまとめるのが一般的です。
それに対して文科系の学部では、テーマを設定し、その切り込むべき視点を定め、それに関連する書籍や文献等を活用しながら自分なりに分析を加えて、場合によってはそこから仮説を導き出し、論文としてまとめる事になります。しかし理系では仮説を検証する手段として実験やシミュレーションを活用できますが、文系のテーマでそれが手段として活用できないケースに、アンケートを活用すると言う方法が考えられるのです。
■アンケートが論文のメインと出来るケースは少ないと言えます
先に記載した様に、アンケートは文系のテーマにおいて、個人がどう考えているのかを検証するツールとして活用すべきもので、テーマを設定し、それをアンケートを取って、結果分析すると言った安直なものであってはいけないのです。
例えば、マーケティングに関連するようなテーマなら、多くの公式な統計等を活用し、自分なりに分析を加え、結論への論理展開をまず行うべきです。その上で、例えば自分が分析を加えた結論から、将来に向けて予測する一つのツールとしてアンケートを活用すると言う位置付けをしっかりと組み立て、その上でアンケートを実施する必要があるのです。
心理学等で心理学のテストとしてアンケートを取得する場合には、アンケ―の比重が大きくなるケースもあるでしょうが、その際には、次項に記載するアンケートの取り方やアンケートの設定方法がより重要さを増すと言えます。
■アンケートの持つ課題も事前に認識しておく必要があります
上記の様な位置付けを行った上で、アンケートを実施する必要がありますし、アンケートを実施する際にも注意すべき点が色々とあります。
1.まずアンケートを取る手段によって、すでにランダムサンプリングではなく、偏りがあると言う点です。例えば、最近では簡単にアンケートを作成できるサイトもあり、これを使ってクラウドソーシングでアンケートを実施したとします。
するとこのアンケートは、パソコンを使いこなし、クラウドソーシングに登録している人と言う偏りがあり、広く一般の人の意見とは言えないケースが生じるのです。
新聞各社が、支持政党などをアンケートした場合、新聞社によりアンケート結果に差が出るのは、新聞読者の思想信条により、どの新聞を取るかと言った偏りがあるからです。また最近では新聞をそもそも取っていない人が増えており、そうした人の考え方は全く反映されていないと言えるのです。
また緊急での電話アンケートと言うのもマスコミでは使用される事もあります。しかし掛ける電話が固定電話なら、最近固定電話を持たない若者ははなから対象となっていませんし、さらに電話帳からランダムに電話番号をひらったとしても、電話番号を電話帳に載せる事を拒否している個人情報に敏感な人も対象とはなっていません。さらに言えば、電話アンケートを昼間に取ったなら、昼間に家にいる人と言う偏りが既に発生しているのです。
この点を考慮し、いくつかの方法でアンケートを取ると言った事も必要ですし、そのアンケートはネット活用者を中心に取るべき内容なら、その偏りをむしろ積極的に使ったアンケート手段を取るべきと言えます。
2.次に大切なのは、アンケートは設問の仕方で結果が大きく異なってしまうと言う点です。新聞社やテレビ局やネットサイトが行うアンケートでも設問が、結論を誘導していると思えるほどのアンケートが平気で行われています。
これでは学術的な論文に使用するアンケートとしては失格です。アンケートを論文の一部として活用するなら、しっかりとアンケートの取り方と、分析方法について書籍を読んで事前勉強して実施する事も必要です。それをしっかり学ぶ事も、卒論に取り組む学習の一つと考えても良いほどでしょう。
3.アンケートに真面目に答える動機がそもそもあるのか?
極論すれば、そもそも多くの人がアンケートに真面目に答えているのかと疑ってかかる事も必要だと思います。例えば仮にクラウドソーシング等で100数十円を支払ってアンケートに答えてもらったとしても、その人が真面目に正しく答えてくれている保証はないのです。正しく読んでいるかをチェックする設問を設けて、怪しい人の分をオミットしても、その他の人が正しく気持ちを吐き出してくれているかは疑問なのです。
あなたが真剣に論文作成に向き合っているのと同じほど、真剣にアンケートに答えているのではないのです。ここまで言うと実も蓋もありませんが、アンケートにはそうした根本的な欠点がある事を理解し、活用する姿勢が重要なのです。
以上1、2、3で記載した様に、客観的な分析としてアンケートを使う事はそう簡単ではないのです。それを理解した上で、アンケートのみに頼らぬ論文とし、またいかに客観的な手段と内容でアンケートを取るかにも十分注意する事が必要なのです。
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