マーケティングを卒論のテーマにして書くには?
マーケティングとは何か?これについては多くのマーケッター、経営者がさまざまな観点から語ってきました。古くから様々な観点で語られてきて現在もマーケティングとは何か、時代に合わせて様々な考え方があります。これについて卒論として論じていくことは非常に有意義と言えます。もちろん、100%の正解があるわけでもなく、それぞれのマーケターの理論には学ぶべきところがあり、自らがビジネスを展開していく上でも参考にすべきところがあります。マーケティングで卒論を書く以上は過去の先人の方々のマーケティング理論を参考にしながら自分自身がどのようなマーケティングを考えるのか明らかにする必要があると考えます。
もちろん、マーケティングを学ぶにあたっては机上の空論だけではなく、自らが飲食店やコンビニエンスストア、カフェといった店頭に立つ中で生きたマーケティングを学ぶ必要もあるはずです。これはマーケティングに限らず生きた教材は現場にある、これが基本的な考え方だからです。
マーケティングとは
そもそもマーケティングの定義とはどのようなものでしょうか。一般的に語られる内容としては企業などの組織が行うすべての行動の家顧客が本当に求める商品やサービスを作りその情報届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにするための概念を指します。よく勘違いされるのが商品を企画するための仮説だけを指してマーケティングと呼ばれるパターンです。
実際には商品の企画をする前に市場調査せねばなりませんし、どのようにすれば顧客に受け入れられるかまで含めて全てがマーケティングになるわけです。では、商品やサービスが顧客に届くまでそれぞれのステージでマーケティングについて紹介していきます。
●市場調査
最もわかりやすいマーケティング、それが商品やサービスを企画するにあたっての市場調査に当たります。例えば現行商品から新たな商品を企画するにあたってのユーザ調査から、新たなサービスを構築するにあたりターゲット層を集めたグループインタビュー、幅広い意見を数多くの母数から調査する市場調査まですべてを含みます。ここで強調しておきたいこと、論文を書く際に注意してほしいポイントがあります。実際のところこのような市場調査は日本の場合、小機種大量生産、マスをターゲットとしたサービスを前提にしていました。しかしながら年齢層問わず個人の趣味嗜好が多様化し、一律の企画ではなかなか対応できない時代になっています。市場調査をどのように行うべきか、現代に合わせた調査方法を論文の中で描くのは非常に重要なポイントになろうかと思います。
●ブランディング
単一商品やサービスだけでは考えにくいのですが、やはり企業やサービスにとって重要なのはブランディングです。過去の事例を調べればわかることですが商品そのものの能力が変わらない場合、ブランディングの価値が高い商品を選ぶと言う結果が出ています。逆に商品やサービスについて詳しくない方でもブランディングに信頼価値を置いて選択するパターンは過去以上に増えているのが現在の状況です。例えばスマートフォン。客観的な端末の能力ではアンドロイド端末の方が上ですが、日本においてはブランディングで優れているアップルを選ぶ傾向が非常に強く出ています。もちろん、ブランディングは少し長いスパンで考える必要がありますが、これもマーケティングの一環になります。
●流通や販売促進
次に商品やサービスを企画した後の流通や販売促進です。過去の事例にとらわれて限られた青龍や宣伝をしていたのではこれまでと違い、なかなか大きな効果を上げる事は難しい時代になっています。それぞれの商品やサービスに合わせた新たな流通や販売促進が必要になります。もちろん、一長一短に構築できるわけではなく様々な商品やサービスを提供する中で最適なパターンを探していくことが重要になります。そのためにも試行錯誤を常に続けておかねばなりません。
●店舗販売の場合
商品やサービスを店舗で販売する場合には店づくりもマーケティングの一環になります。どのようにすれば顧客とサービスや商品を近づけることができるか、どのようにすればリアルに体験してもらうことができるかを考えねばなりません。最近では商品そのものよりもコト消費に重きが置かれるようになり、店舗型や体験型でお客様に道を知ってもらうことができるかこれが大きなポイントになっています。
●インターネット販売
実店舗だけではなく最近はどのような商品もサービスもインターネットで流通させることが大きなポイントです。もちろんモノやサービスによっては店舗が優れている場合もあればインターネットをメインにした方が良い場合もあります。販売促進ともつながるのですがインターネット販売を行う場合に有効に活用したいのがSNSです。年代を問わず様々なSNSを使って情報を拡散し、知名度を上げた方が大型のテレビCMを展開、新聞広告を展開するよりも有効な場合が多くなります。ここも論文で取り上げた方が良いと思うのですがこのようなインターネットでのマーケティング手法、インフルエンサーを活用したり著名なブロガーを使うといった自分なりのメリットやデメリットを展開することは非常に有効です。
ここも論文で取り上げた方が良いと思うのですがこのようなインターネットでのマーケティング手法、インフルエンサーを活用したり著名なブロガーを使うといった自分なりのメリットやデメリットを展開することは非常に有効です。
●ユーザとのコミュニケーション
最後に実際にユーザが商品やサービスを購入してからのコミニケーションです。このコミニケーション次第でさらに拡散され、売り上げが変わったり、次世代の商品やサービスを展開する際のコアなファンにつなげることができます。願わくば、商品企画を行う時点でここまで想定してリードタイムを作り、展開することが重要でしょう。
以上の通りマーケティングは商品やサービスが生まれる前から生まれた後まで全てを司ることになります。それだけに優れたマーケッターが存在するかどうかで企業にとっても大きな変化をもたらすことになります。
少し違った観点ですが、どうすれば優れたマーケッターを生み出すことができるかといった観点でも調査をしてみる必要があると考えます。こうした卒論を作成していけば、マーケティングについて多角的に考えられる論文となっていくでしょう。