財務分析をテーマにした卒論を書く方法!

財務分析は、企業の経営状態や将来性を数値で把握できるため、卒業論文のテーマとしても人気があります。しかし、いざ書こうとすると、「どこから手をつければいいのか?」「具体的に何を分析すればいいのか?」と悩むことも多いでしょう。

この記事では、財務分析をテーマにした卒論の書き方を、具体的なステップに分けて解説します。


1. 財務分析の卒論とは?

財務分析の卒論は、企業の財務データを基にして、経営状態や課題、成長性を分析し、それを論理的にまとめるものです。具体的には以下のような内容が含まれます。

  • 企業の財務状況を数値で把握する(貸借対照表、損益計算書などの分析)
  • 競合他社との比較を行う(同業他社や業界平均との比較)
  • 財務データから経営戦略を考察する(どのような戦略が成功しているのか? 逆にどこに課題があるのか?)

このように、財務データを基にして経営の実態を明らかにし、論理的に考察を深めることが求められます。


2. テーマの決め方

財務分析の卒論を書く際は、テーマ設定が重要です。以下のような視点でテーマを決めると、焦点が定まりやすくなります。

(1) 企業を特定するか、業界全体を分析するか?

  • 個別企業の財務分析(例:楽天グループの財務分析)
  • 業界全体の財務比較(例:日本のEC業界における財務指標の変遷)

特定の企業に焦点を当てる場合は、その企業の特徴や経営戦略を詳しく分析できます。一方、業界全体を扱う場合は、幅広いデータを用いてトレンドを明らかにできます。

(2) 分析の視点を決める

財務分析と一口に言っても、着目するポイントはさまざまです。以下のような切り口があります。

  • 収益性の分析(ROE、ROA、営業利益率など)
  • 安全性の分析(自己資本比率、流動比率など)
  • 成長性の分析(売上高成長率、利益成長率など)
  • 効率性の分析(総資本回転率、固定資産回転率など)

例えば、「楽天グループの収益性の変遷を分析し、経営戦略との関係を考察する」といった形で、分析の視点を明確にすると書きやすくなります。


3. 研究の進め方

(1) 財務データを収集する

財務分析のためには、企業の決算書や財務データを収集する必要があります。主なデータの入手方法は以下の通りです。

  • 企業の公式IRページ(有価証券報告書、決算短信)
  • EDINET(金融庁の電子開示システム)
  • Bloombergや日経テレコン(有料のデータベース)

決算書は、財務分析の基本となる情報なので、できるだけ最新のデータを確認しましょう。

(2) 財務指標を計算する

収集したデータをもとに、財務指標を算出します。例えば、楽天グループのROE(自己資本利益率)を計算する場合、以下のような式を用います。ROE=当期純利益自己資本×100ROE = \frac{\text{当期純利益}}{\text{自己資本}} \times 100ROE=自己資本当期純利益​×100

このように、必要な指標を計算し、経営状況を数値で明らかにしていきます。

(3) 他社と比較する

単に財務指標を算出するだけでなく、競合他社や業界平均と比較すると、より深い分析ができます。例えば、「楽天グループのROEは業界平均よりも低いが、これは投資戦略の影響か?」といった形で考察を進められます。

(4) 経営戦略との関連を考察する

財務データの変化は、企業の経営戦略と密接に関係しています。例えば、楽天グループは近年、大規模な投資を行っており、その結果として利益率が低下している可能性があります。

こうした背景を踏まえ、「なぜこの数値になっているのか?」を論理的に考察することが重要です。


4. 卒論の構成

財務分析の卒論は、一般的に以下のような構成になります。

  1. 序論
    • 研究の目的
    • 研究の背景(なぜこの企業や業界を分析するのか)
  2. 理論的枠組み
    • 財務分析の基本理論
    • 主要な財務指標の説明
  3. 実証分析
    • 企業の財務データの収集
    • 財務指標の算出
    • 競合他社との比較
  4. 考察
    • 経営戦略との関連性
    • 今後の課題や展望
  5. 結論
    • 研究のまとめ
    • 今後の研究の可能性

このような流れに沿って執筆すれば、論理的で分かりやすい卒論になります。


5. まとめ

財務分析をテーマにした卒論を書く際には、以下のポイントを意識するとスムーズに進められます。

テーマを明確にする(企業単体の分析か、業界全体の分析か)
財務指標の視点を決める(収益性、安全性、成長性、効率性など)
データをしっかり収集する(決算書やIR資料を活用)
競合他社と比較する(単独の分析よりも深みが出る)
経営戦略と関連づける(なぜその数値になったのかを考察)

財務データを活用しながら、論理的な考察を深めることで、説得力のある卒論が完成します。しっかり準備をして、納得のいく研究に仕上げましょう!