卒論で「方法」の書き方は?方法に何を書けばいい?

卒業論文の「方法(Method)」の部分は、どのように研究や調査を行ったのかを明確に説明するセクションです。
しかし、「具体的に何を書けばいいの?」と悩む人も多いでしょう。

今回は、「方法」の基本的な書き方と、分野ごとの具体例を紹介します。


1. 「方法」の役割とは?

「方法」のセクションでは、あなたの研究の再現性を保証するために、研究手法を詳細に説明します。
読者があなたの研究を再現できるように、「どのようなデータを使い」「どのように分析したのか」を明確に書くことが求められます。

「方法」がしっかり書かれていると…

  • 研究の信頼性が高まる
  • どんな手順で研究したかが明確になる
  • 他の人が同じ手法で研究を再現できる

逆に、方法が不十分だと、
「何をどうやって調べたのか分からない…」
「研究結果の妥当性が判断できない…」
という問題が発生してしまいます。


2. 「方法」に書くべき内容

方法のセクションは、基本的に以下の項目で構成されます。

① 研究対象・データの収集方法

  • どんなデータを使ったのか?
  • データの出典(統計データ・アンケート・実験など)
  • 収集した期間や方法(例:〇〇省の統計データを〇年分利用した)

② 研究手法・分析方法

  • どんな手法を使って研究を進めたのか?
    (例:回帰分析、アンケート調査、フィールドワーク、比較分析)
  • どのようにデータを分析したのか?
    (例:「SPSSを使って統計分析を行った」)

③ 研究の制約・前提条件(必要に応じて)

  • 研究における制約(例:「サンプル数が少ない」「特定の地域のみを対象とした」)
  • 仮定した前提(例:「Aという条件のもとで実験を行った」)

3. 分野別の「方法」の書き方の例

分野によって「方法」の内容が少し異なるため、具体的な例を見ていきましょう。

📌 (1)経済・経営・財務分析系の卒論

▶ 方法の書き方の例

本研究では、日本企業の財務データを用いて、企業の収益性と財務健全性の関係を分析する。データは、〇〇年から〇〇年までの「〇〇データベース」から取得した。対象企業は、東証プライム上場企業〇〇社である。
分析方法として、重回帰分析を用い、企業の自己資本比率が収益性(ROA・ROE)に与える影響を検証する。分析には統計ソフトSPSSを使用した。

ポイント

  • どんなデータを使ったのか明確(〇〇データベース)
  • どんな分析手法を使ったのか明記(重回帰分析、SPSS)

📌 (2)心理学・社会学(アンケート調査)の卒論

▶ 方法の書き方の例

本研究では、SNSの利用とストレスレベルの関係を検討するため、アンケート調査を実施した。調査対象は、〇〇大学の学生100名で、〇〇年〇月にGoogleフォームを用いて実施した。
アンケートでは、SNSの1日あたりの利用時間、ストレスレベル(10段階尺度)、利用目的(娯楽・情報収集・交流など)について質問した。データの分析には、相関分析を用いた。

ポイント

  • アンケートの実施方法・対象・期間が明確
  • 質問内容や分析方法も記載

📌 (3)文学・歴史学(文献研究)の卒論

▶ 方法の書き方の例

本研究では、〇〇時代の文学作品における「家族観」の変遷を分析する。対象作品は、〇〇と〇〇の二作品であり、それぞれの作品の登場人物の発言や行動を比較した。
また、〇〇学者の論文や関連書籍を参考にし、既存の研究と照らし合わせながら分析を行った。

ポイント

  • どの作品を対象にしたか具体的に書く
  • 分析手法(登場人物の発言比較、既存研究との比較)を明記

📌 (4)理系(実験・フィールドワーク)の卒論

▶ 方法の書き方の例

本研究では、〇〇物質の化学反応を測定するため、実験を行った。実験は〇〇年〇月に〇〇研究室で実施し、〇〇装置を用いて〇〇の測定を行った。
まず、試料を〇〇℃に加熱し、〇〇時間保持した後、〇〇試薬を加えた。その後、スペクトル分析を行い、変化を測定した。

ポイント

  • 実験の手順や使用機器を詳しく記載
  • 具体的な数値(温度・時間など)を入れる

4. 「方法」のNG例と注意点

❌ NG例1:データや手法が曖昧すぎる
×「アンケートを行い、SNSとストレスの関係を分析した。」
→ 何人に、いつ、どんな質問をしたのかを書く!

❌ NG例2:分析手法が書かれていない
×「過去の論文を参考にして、日本の経済成長を考察する。」
→ どの論文を使い、どう比較したのかを書く!


まとめ

「方法」には、以下のポイントを押さえて書く!

1️⃣ どんなデータを使ったか(研究対象・データ収集方法)
2️⃣ どんな手法で分析したか(統計・アンケート・文献研究など)
3️⃣ 研究の制約や前提条件も必要なら記載する

分野によって書き方は異なりますが、「読者が再現できるレベルで具体的に書く」ことを意識しましょう!