県民性について卒論で論じたいとき、どうする?
県民性を卒論にする場合、47都道府県のそれぞれの特徴を把握したり、それぞれの地域の特産物などを明確にする、所得や消費金額等の把握をするといったところも重要になってきます。日本は狭い国土に1億2000万人が住んでいます。そんな中にも47都道府県と言うそれぞれの独立性の自治体が存在するという形になっていますので、それぞれのルールの中で県民性は明らかになってきます。県民性が前述のような様々な特徴からどのように生まれてきたか、明治時代に廃藩置県され47都道府県が生まれた時からどのように変わってきたのかを歴史を追って紹介していくのがわかりやすいのではないかと思います。
●産業における県民性
第一種産業、第二種産業、第3次産業と様々な産業が日本では生まれてきましたが現在は製造業よりもサービス業にシフトが重きを置かれるようになっています。そんな中にも農林水産がまだまだ盛んな地域が多いのが実態です。農作物、水産物が豊富に摂取される都道府県においてはその県民性も狩猟的な要素がまだまだ残っていると思います。性別を問わず、アクティブな要素を持ち合わせている方々が多いのではないかと思います。逆に観光やサービスを中心とする産業が盛んな都道府県ではサービス精神旺盛な方々が多く、その表情が顔にも表れているのではないかと思います。また工場が多いような都道府県においては、手先が器用な方々が必然的に多く、地道な方々が多いといった統計も出てくるかもしれません。
★最近、大学なのでよく調査されされていますが顔によってどのような業務についているのか、どのような生活なのかを第一印象で判断するようなことが行われています。例えばですがその都道府県によって象徴的な産業に従事する方々の顔一般の方々にチェックしてもらい、結果が実態と伴うかどうか調査してみることも面白いのではないでしょうか。このような調査を行うにあたってもそれほど多くの金額をかけず、リサーチすることが可能だと思いますし、自分自身でこのような調査を届けることが将来的なマーケティングの勉強にもつながってくると思います。
●気候における県民性
狭いながらも日本は、北から南までかなりの寒暖の差があることから県民性も左右されるのではないかと推察されるところもあります。一般的に沖縄の方々の表情は日焼けして黒く、両極端で北海道の方々は色白で物静かな方が多いといった誰でも見られるような特徴もあります。もちろん、海沿いであったり山際に住んでいる都道府県の方々との違いも出てこようかと思います。要するに気候によって生まれ育った環境でどのような変化をもたらすのか、県民性はここからも出てくる可能性があります。そして47都道府県それぞれによって気候が少しずつ異なりますのでその違いをレポート、ヒアリングなどをしながら観察することは非常に面白い結果を導き出す可能性があります。
★特定の方々を何人か個別でインタビューすることも面白いと思いますが、特定の地域の県民の方々に集まっていただきグループインタビューを行いどのような意見の違いが出るか、それが生まれ育った都道府県に提供されるものかを自分自身で確認してみるのも非常に面白い結果を導き出す可能性があるのではないかと思います。
●言葉の違いによる県民性
グローバルで見たときに日本語は非常に難しいと言われています。確かにそれも当たり前のことであり47都道府県や都道府県の中でも少しずつ言葉は異なります。そしてその言葉についてはわかりやすいわかりにくい、優しい厳し1グローバルで見たときに日本語は非常に難しいと言われています。確かにそれも当たり前のことであり47都道府県や都道府県の中でも少しずつ言葉は異なります。そしてその言葉についてはわかりやすいわかりにくい、優しい厳しいといった大きな違いが見られます。もちろん、これは県民性も左右されることになります。穏やかな気候で育った都道府県の方々の言葉と言うのは必然的にやんわりとして厳しさを感じる事はありません。しかしながら厳しい気候で育った方々については幼い頃からの習慣で少しきつい言葉を使うことも傾向として見られるかもしれません。言葉の違いによる県民性も非常にわかりやすい所です。そしてあくまでこれは推察に過ぎませんが生まれ育った都道府県と成人してからの都道府県によって人格が少し変わることがあるのか、言葉によって印象が変わることがあるのかも調査してみる必要があると思います。
●県民性による金銭感覚の違い
これに関してはどちらかと言うと都道府県ごとの平均所得による部分も大きいかもしれません。もちろん平均所得が高ければライフスタイルも変わってきます。しかしながら県民性による金銭感覚の違いでわかりやすい話のは、冠婚葬祭です。奈良県や愛知県においては結婚式に非常に多くのお金を支払います。しかしながら奈良県、愛知県が平均所得は全国でもトップクラスかというとそんなことはありません。このようなエピソードをいくつか交えながら県民性による金銭感覚の違いを調査してみるのも論文としては非常に意義があると思います。もちろんその背景にある平均所得に関してはあくまでもバックデータとして持っておくべきだと思います。
●あきらかな文化の違い
狭い国土でありながら都道府県によって明らかに文化の違いが見られることが確かです。様々な言い伝えがありますが北海道はアイヌから、沖縄はどこからといった同じ日本でありながらもルーツが違うから文化が違うのだという考え方もあります。しかしながらこれはあくまでも仮説に過ぎず今の実態がその仮説を表しているかどうかは微妙なところもあります。
生まれてから亡くなるまで、そして亡くなってからの敬い方についても都道府県によって明らかに考え方が違うのはわかります。
このような文化の違いを47都道府県すべてで表すことが難しいのですがいくつかの指標を設け地方ごとにどのような違いがあるのかを一覧表にして、ルーツがどこにあるのかを調査して行き、卒論で論じる事は非常に興味深いと思います。結果として日本の中心的な考え方がどこになるのか、最もニュートラルな地方、都道府県がどこかを探しが出ることになるのかもしれません。
そして、最近はあまりテーブルに上がらなくなりましたが47都道府県が多すぎるので道州制にしようと言う考え方も前述のような調査の中から自分自身で必要かどうか卒論の提言にしてみれば良いと考えます。