卒論の目次ってどんな感じ?/自動作成の方法は?
卒論を作成する場合は、自分の専攻する科目の中心に、テーマ設定をして、ストーリーを組み立てていくことになりますが、現在の卒論の執筆は、Wordなどのワープロソフトで行うことが普通になっています。
そのために、目次も自動作成することが可能になっています。
しかし、自分の頭の中で、卒論の構成をキチンと理解しておく必要はあります。
そのために、卒論の一般的な構成もチェックしておきしょう。
●卒論の基本的な構成
卒論のテーマを決めたなら、次のような構成で組み立てていくことで、内容をまとめやすくなります。
<卒論の基本構成>
・表紙 概要
・目次
・本論
・結論
・参考文献
・付録
以上が卒論の基本的な構成ですが、ここで目次をしっかりと書き上げておくことが大切です。
目次は論文の流れを一目で把握するために大変重要な入口部分です。
そのために、目次では前述の基本構成を踏まえて、次に挙げる内容で構成するように組み立てるようにしなくてはなりません。
<目次に記載する内容>
第1章 はじめに
1.1 本研究の背景
1.2 本研究の目的
1.3 本論文の構成
第2章 準備
第3章 本論
3.1 問題提起
3.2 研究の説明
第4章 考察
第5章 結論
参考文献
付録
以上のように流れが目次を作成する場合の詳細の構成となります。
●目次の自動作成
しかし、目次を考えて作る場合に、ワープロソフトの自動作成機能活用すると大変便利です。
Wordを使った場合、文章の内容を参照して目次全体を自動的に作成してくれて、かなり整理されて見栄えのする目次ができあがります。
ただし、自動作成の進め方は決して難しいものではありませんが、その内容を正しく理解していないと利用ができなくなるので注意が必要です。
目次自動生成は、本文のアウトラインレベルの設定を行っていきます、
これはWordにない書式であったとしても、最初に自分で設定することで、自動で番号付与を行います。
大きな流れとしては、ホームタブから「段落」→「リスト」と選び、リストのライブラリにベストなものがあれば、それを利用することもできますが、「新しいアウトラインの定義」を指定することが一般的です。
本文の指定したい行を目次に利用するかアウトラインレベルを設定し、目次の自動作成となります。
では、詳細も流れを見て行くことにしましょう。
対象のなるファイルを開きますが、ファイルに卒論の本文が含まれていないと、目次のファイル自動生成することができないので、注意が必要です。
次にアウトラインレベルを設定となりますが、 「表示」タブの「アウトライン」をクリックして、文の始めに □表示に変わり、「アウトライン」タブに変わります。
そして、目次に利用する行をクリックして、アウトラインメニューで段落構成に合わせてレベルを設定。
このサイクルをを繰り返すことで、目次に利用する行にレベルを設定していくことができます。
「アウトライン」タブの「アウトライン表示を閉じる」をクリックすると、標準表示に戻すことができます。
次に目次を作成したい場所をクリック。
「参考資料」タブの「目次」をクリックし、表示されているスタイルをクリックするか、もしくは「目次の挿入」をクリック。
「目次の挿入」をクリックした場合は、設定画面が出できますが、設定を変える必要がないので「OK」をクリックします。
自動作成した目次部分は、通常の文章とは異なり、特殊な領域なので、目次自動生成機能は基本的には目次部分を直接書き換えることはタブーです。
●卒論のスケジュールも意識しておくことが大切
卒論を書く場合は、目次の作成や全体構成を考えることが重要ですが、スケジュール感も押さえておくことが必要です。
卒論作成のスケジュールでは、卒論を提出する時期をキチンと認識しておかなければなりません、
一般的には、2月中旬から下旬となっています。
ここで大切なことは、この時期を逆算して執筆の日程をはめていくことです。
遅くても1月末までには、テーマの研究を終わらせて2月になった時点で卒論の執筆作業に入るような流れでスケジュールを目標設定することです。
卒論だけでなく論文そのものを書たことのない人が大半でしょう。
したがって、卒論の大枠ができあがった時点で、教授や指導者に確認してもらう ことも必要でしょう。
この段階で、指導教官から指摘やアドバイスをもらって何回か修正を繰り返していきます。
そのために修正期間を1ヶ月以上は見ておくことです。
このタイミングでは、執筆は追い込みの次期となっており、時間的な余裕が全くなくなってきているはずです。
下手をすると、使用しているPCが動作不良になってしまい、せっかく執筆して完成間近なのに、卒論のファイルを消失させてしまったということになったり、ファイルが開かなくなってしまうようなトラブルにも巻き込まれてしまリスクも否定できません。
そのために卒論のファイルは必ずバックアップを取っておくよにしてきます。
●卒論執筆での注意点
卒文はケースによっては卒論発表会という中で教授間で回覧されることがあります。
この発表会では1人当りの発表時間が決まっているので、 教授は論文の中身を全てしっかりと読んでいる時間はありません。
この時に限られた時間内で教授は 論文の概要を中心に目を通すことになります。
このことから、概要のパートはしっかりと書いておくことが重要です。
また、参考文献の数が少ないことも評価が悪くなってきます。
参考文献が少ないことは、しっかりと研究できていなくて、調査も不足していると認識されてしまうからです。
そのために最低でも20種類程度の参考文献を挙げておくことです。
しかも、テキスト類の書籍だけでなく、 テーマに関連した研究論文も引用することがいいでしょう。
最近ではインターネットからでも参考をなる情報を得ることができますが、Webページの引用を主体になってしまうことも研究不足と思わえてしまいます。
もし、別の研究会で自分の研究を発表していたなら、その時の論文も参考文献として取り込むことあできますので、目次や全体構成を考えて卒論を執筆をするだけでなく、最後の最後までしっかりと整理して、盛り込むことが重要です。