卒論とレポートの違いって何？

卒論とレポートの違いって何?

卒論(卒業論文)とレポートは、両者とも大学生が執筆する文書ではありますが、目的や内容、分量などの点で大きな違いがあります。

【目的の違い】
レポートは、講義の理解度を確認したり、課題への取り組みを示したりするためのものです。一方、卒論は大学での学びの集大成として、自身の主張や研究成果をまとめたものです。

【内容の違い】
レポートは与えられた課題に沿って、文献の要約や意見記述がメインとなります。卒論は研究テーマに沿った問題提起、仮説立案、理論構築、実証実験など、自身の新しい知見を盛り込む必要があります。

【分量の違い】

レポートの分量は数ページ程度が一般的ですが、卒論は1万字以上と書き物としてはかなり長くなります。文系で1万3万字、理系で5000字1万字が目安です。

【添削の違い】
レポートは執筆後に教員から添削指導を受けることが多いですが、卒論は指導教員から随時チェックを受けながら執筆します。構成や内容について根本から指導が入ります。

【重みの違い】
レポートは成績評価の一部を占めるにすぎませんが、卒論は単位そのものであり、合否判定の対象となる極めて重要な課題です。

このように、規模、質、重みにおいて大きな開きがあり、レポートを書く作業とは異なる高度な要求がされます。しっかりとした準備と執筆態度が求められる、学生生活にとって大きな通過点だと言えるでしょう。
　
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