卒論、漂着ゴミについて語る場合は?|卒論代行サービス.com

 

卒論、漂着ゴミについて語る場合は?

漂流ゴミは世界の環境問題の中でも非常に大きな課題になりつつあります。
実際のところ正確な実態の把握がなされていないのが実態ですが、海洋には相当量のゴミが漂流しており、その中でも腐敗することがない素材のゴミ、要するにマイクロプラスチックは増加し続けています。そしてそれらが1部海岸に漂着し沿岸地域にも汚染被害をもたらしています。それ以上に深刻な問題は海洋生物の体内や北極海の海氷、さらには深海の海底堆積物にマイクロプラスチックが蓄積されてしまうことです。
世界統一の見解は無いもののイギリスの財団の調査ではゴミの総量が現在1億5000万トンを超えており、毎年800万トンが新たに流れ込んでいると推計されています。特に驚くべきデータとしてプラスチックゴミが2050年には魚介類の総量を上回ると言うデータまであります。

★漂着ごみを卒論にする場合、世界のゴミの発生量をいかに調査するか、世界全体で考えるべき問題として具体データが必要なのでそのデータの取り方を自分なりの論点でまとめてみましょう。

これだけの海洋ゴミがどこから出てくるのか、非常に大きな疑問だと思います。現在考えられているのは海洋への直接投棄だけではなく、河川経由がほとんどを占めると言われています。
どの側が私を占めるかと言うのは川の面積にほぼ比例しており、中国の兆候が最大でインダス川、黄河、ナイル川、ガンジス川と続いています。要するに世界各地の川からゴミが流ついていることを考えると特定の国だけが原因であるとは考えづらいのが実態です。
★ここで、世界各国がエコについての意識が高まっている中なぜこのようにゴミの投棄が河川で広がっているのか、モラルの問題、ゴミの廃棄の問題とセットで中国や欧州、北米、南米といったエリアに分けて考えてみるのも面白いと思います。

では、日本に限定して考えた場合どう考えればよいでしょうか。特に地方が海に囲まれている島国においては国土面積に対して漂流ゴミの量は多いと考えられます。実際の調査の中では約15万トンと推定されています。沿岸に流造ゴミは様々で漁業活動から発生する網や発泡スチロールの浮き、主にプラスチックやペットボトルなどの製品、使い捨てを前提とした容器類などからなっています。

★日本でポイ捨てが問題になっていますか、川に流ついているゴミと一般のポイ捨てのゴミの違いなどを比較して調査してみるのも日本の環境問題を考える上で面白いポイントになります。

このような厳しい状況の中どのような対策がとられているのか、具体的に挙げていきたいと思います。

1プラスチックの使用規制
特に欧州では環境問題について先進的な取り組みを行っています。この漂着ごみについても多くが使い捨てプラスチック製品であることに注目し、各メーカーに対してプラシック素材の食器やストローを代替品に切り替えるように義務づけているほか、釣具メーカーにゴミの収集費用を負担させるような規制を発表しています。
日本でも遅ればせながらこのような動きに対応するために業界団体が設立されています。

2回収
海流の影響で漂着ごみが多く集まる会議があります。このうち太平洋ゴミベルトと呼ばれるような場所について海面から下部までを展開してゴミを回収し再利用施設に活用する計画が立てられています。

★プラスチックの代替製品について漂着ごみ以外の論点、大きくゴミを減らす問題について語ることも必要かと思います。例えばストローもプラスチックではなく、お箸も木製以外はあまり使わない。最近ではグラス、コップも再生素材を利用して廃棄しても自然に影響与えないような素材が注目されるようになっています。日本ではまだまだ取り組みが遅れていますが実際のところ環境問題だけではなく、新しいビジネスとしてこのような素材を活用した製品を世界で売り出すことができれば環境問題への貢献だけではなく、ビジネスとしても世界に日本の直とどろかせることができます。環境問題がビジネスにつながること、ひいては日本の地位を上げると言う観点でどのようなビジネスを展開することができるか、現状の企業の取り組み、さらには今後の展望なども提言していくべきではないかと思います。

●日本近海での被害について
日本では特に日本海沿岸や東シナ海沿岸で中国語やハングル、ロシア語で商品名が表記されたゴミが離島を中心に多く流れついています。
沿岸部が汚れるだけではありません。その影響は生態系にも多く及びます。沿岸に生息する魚介類を考えてみましょう。大型から小型まで様々な魚がプラスチックを飲み込んでしまい、消化できないまま死んでしまうことが多く例として上がっています。また漁業用の網に巻き込まれて身動きが取れなくなって死んでしまったウミガメなど多くの生態系の影響が見られています。
環境問題は世界で大きく取り上げられていますが、その中で漂流ゴミについては大きく取り上げられることもなく、まだまだ活動が進んでいません。しかしながら島国の日本においては他の環境問題に比べてもさらにピックアップして取り上げられるべきであるのですが、残念ながら日本を中心としてまだまだ対策が進んでいません。冒頭でもご紹介した通り欧州を中心にポイ捨てをされても自然に帰るような素材を製造業に義務付ける動きもありますが、世界各国でこのような取り組みが浸透するには数十年かかると言われています。生態系を守るため、海洋生物を捕食する人間としては二酸化炭素の排出とともに大きな課題として取り上げるべきだと思います。

★卒論として語る際にこのような漂着ごみの問題をどのようにすれば世界で大きく取り上げることができ、解決に向けてどのような団体がどのような予算を拠出すれば、大きな視点で解決に向かうことができるのか。他の環境問題と照らし合わせたうえで自分自身の論点を持って提言していく事は非常に大きな勉強になると思います。いずれにしても二酸化炭素の排出等と同じく待ったなしの環境問題と言えるでしょう。卒論のテーマとするだけではなく自らが解決向けて活動できるような提言まで持っていければ最高だと思います。