卒論、出せなかった場合はどうなってしまう？

卒業論文、つまり卒論は大学生にとって最後の大きな関門です。長い期間をかけて執筆に取り組んでも、残念ながらさまざまな理由で提出期限に間に合わない場合があります。

そうした事態に陥ってしまうと、学生生活に大きな影響が出てしまいます。ここでは、卒論を出せなかったらどうなるのか、具体的にその影響を解説します。

卒業が延期になる可能性大
最も深刻な影響は、卒業の延期です。多くの大学では卒論が卒業要件の一つとされています。つまり、卒論を提出しないと卒業することができません。翌年の卒業を待たねばならず、修学期間が長くなってしまうのです。

結果として、就職活動や大学院進学の時期がずれ込むなど、その後の人生設計に大きな支障をきたします。単位の修得は済んでいても、一つの条件を満たせなかっただけで、卒業が手堅く延期されてしまいます。

特別な事情でなければ単位は出ない
単に提出期限に遅れたという理由だけでは、多くの大学で単位の付与は認められません。病気や事故、コンピューターのトラブルなど、やむを得ない特別な事情が存在する必要があります。

普段の怠慢や、締切間近での作業の手落ちなど、些細な理由では単位の認定は難しいでしょう。単位が出ない場合、翌年の履修が必要になり、授業料の追加負担が生じます。

学生生活そのものが継続に
最悪の場合、退学処分を受ける可能性もあります。長期間、正当な理由なく卒論が提出できないような場合には、大学としても退学を言い渡すかもしれません。

そうなれば、長年の学生生活そのものが無に帰してしまいます。授業料の無駄遣いだけでなく、人生の大きな時間ロスにもなりかねません。

対処法としては?
卒論提出が難しくなった場合、まず最短のうちに指導教員に相談する必要があります。遅延の理由や今後の対処方法をきちんと説明し、理解を求める必要があります。教員の助言や許可を得て、延長願や再提出などの措置を取ることができれば、一番よい対処ができます。

しかし、仮に対応が難しい場合には、休学や退学を含む選択をせざるをえない可能性もあります。長期的な視点で、自身のキャリアプランを立て直す必要があるかもしれません。

卒業論文は学生生活の集大成です。出せなかった場合の影響は甚大で、キャリアプランの大幅な見直しを迫られるかもしれません。締切への対応は真剣に取り組まなければなりません。遅くとも数ヶ月前からは、万全の体制で臨む必要があるでしょう。卒業の大切な関門を乗り越えられるよう、計画的に取り組むことが何より重要です。
　
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