公害や地球環境問題を卒論のテーマにする方法。|卒論代行サービス.com

 

公害や地球環境問題を卒論のテーマにする方法。



公害や地球環境問題は卒論のテーマにする上で無数の視点がありますが,大きく分けると2つに分類できるかと思います。1つは歴史,政治的など人文,社会科学の目線からの研究,2つ目は技術的な自然科学の目線からの研究となります。歴史,政治的な人文からの視点の場合,過去どのような公害問題が発生したかを調べること,その際に政治的にどのような処置がとられているか,その処置の有効性や処置に問題がなかったかなどを調査し,現在起きている公害問題の解決をどのように行っていくかなどの視点がテーマになると思います。公害問題が発生した地域の方にインタビューし,当時現地の人々がどのように感じ,今何を思っているかを調査し,公害問題がどれほど長い問題かを調べて見ることも有効になります。環境問題についてもどのような環境問題が起き,どのような対策をしたことかを調べることで現在の環境問題の解決案を提案するようなテーマがあります。完全に解決した訳ではありませんが,排ガスの排出による酸性雨、河川の汚染など改善方向にある環境問題も少なくありません。そのような問題についてどのような対策をしたか,対策の良かった点,悪かった点を調査することで温暖化のような現在進行中の問題への対策に必要な要因を探していくことなどが考えられます。技術的な目線については主に二つに分けられるかと思います。1つは技術の発展がどのように公害問題や環境問題の原因となり,どのような技術が公害問題や環境問題を解決に結びついたかを調査するものになります。自動車の発展,普及は排ガスによる公害問題を巻き起こしました。特にNOxと呼ばれる窒素化合物はガソリンが燃える際にできる副産物で酸性雨や大気汚染の原因物質として大きな問題になった物質ですが以前に比べ,その排出量を大きく減らしています。その要因となっているのがさまざまな技術の進歩になります。窒素の少ない燃料の使用,燃焼温度を低くする,燃焼ガスが高温域に触れる時間を短くするなど様々な技術的な対応がなされたことで大気に放出される窒素化合物を減少させることに成功しています。技術的な目線では環境や公害問題が発生する→どのように発生するのか,どのような物質が原因なのかを調べる→原因となる行為や物質を使わなくしたり,減らすことができないかという順序に沿って対策を行われることが一般的ですが原因は一つに特定できる訳ではなく,複数あることも少なくありません。国や地域ごとに考えが異なりとっている対策が異なることも多いため,それらの対策の中身とその有効性を比較することで,どの原因が最も大きいかなどを調べることもテーマになるかと思います。様々な研究結果を集めて解析するメタ研究が近年注目されていることもあり,データや研究結果を集め解析することで新たな視点を得ることができれば,卒論のテーマとして高い評価を得ることができる可能性もあります。もう1つは理系の研究室に限られると思いますが、実際に実験を行うことで,環境問題や公害の原因を特定したり,原因となる行為,物質の使用を削減したり,代替品の開発を行うこととなります。窒素酸化物の例であれば、窒素酸化物がどのようにして発生し、どのように酸性雨や大気汚染の原因となるかを解明することや窒素酸化物の排出の少ない燃料の開発やガソリン燃料に変わるエネルギーとして電気や燃料電池を開発することなどが当てはまります。SDGsの普及や地球温暖化の懸念などから、環境を意識した研究を行う研究室は増加傾向にあるため、このような視点で卒論のテーマを選ぶことは難しくないと思います。テーマを選択する上で置き換えようとしている従来技術に対する先行研究がなければ理想的ですが、そのようなアイデアを思いつくことは容易でなく、また多くの分野では同じ問題を解決しようとしている先行技術があるかと思います。そのため、新しい研究を行う上では、従来技術の問点を調査し、その問題を解決しようとしている先行研究を調査することが重要となります。先行研究でも解決できない問題があり、かつ先行研究を上回る可能性のある技術アイデアがあれば卒論のテーマとして最適かと思います。先行研究の普及を妨げる問題点として多く挙げられるのは、従来技術よりも環境負荷は少ないものの、性能や効率が悪いため従来技術を置き換えることができない、従来技術と比較して手間がかかったり、高価な材料を使用する、新しい設備や手法が必要となるためコストが高くなる、従来技術の性能を代替することは可能だが、一部の性能が従来技術に劣るなどになります。効率、コスト、汎用性の3つに絞って先行技術の問題点を探すことでテーマとすべきか判断しやすくなると思います。歴史的な視点や技術的な要因がどのように公害や環境問題につながったかの研究では、数値処理や解析の技術があると多数のデータの比較をしやすく、研究の質を上げることが可能になります。実際の研究や新しいものの発見には科学的な知識や実験スキルだけでなく、研究に必要な機材が揃っている必要もあります。まずは自分の研究室がこれまでどのような研究を行ってきたのか、どのような実験であれば行うことができるかなどを確認することでテーマを考えることも良いかと思います。どのような方法を選ぶ場合でも、自分自身が興味のひかれたり、公害問題や環境問題を解決したいという意志を持つことが研究を行う上で不可欠です。まずはどのような公害問題や環境問題があるのかを知り、自分の解決したいと思うテーマを選ぶところからスタートすると良いと思います。
 
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