修士論文の執筆方法

・序章をきちんと決めよう

修士論文はいかに専門的な知識を学んだのか証明する必要があり、序章には研究に関することを含まなければなりません。研究に関することは4つのプロセスがあり、背景、動機、目的、方法です。
背景は研究に求められている理由のことであり、重箱の隅をつつく内容ではなく時代的なホットシューであることをアピールする必要があります。
動機は背景と同じことですが、目標を決めて行うプロセスを紹介するようにすることが大事です。目的は例えば自然科学なら性能やパフォーマンスを上げることですが、社会科学ではリサーチクエスチョン方式で明らかにしたいことを書かないといけません。ただし、目的が客観的ならその必要がなく、臨機応変に対応することがポイントです。方法は質問票などにあるデータや事例の分析、アクションリサーチ、シミュレーション、理論研究などで、最初に明らかにして概要を分かりやすくすると読者に読みやすくなります。
用語の定義は読者が誤って理解しないよう明確に決め、事前に確認しておく必要があります。
最後に、論文の構成として各章の内容の概要を記載し、関係が複雑にならないよう図で示すと理解しやすくなって効果的です。

・先行して研究の調査を進める

アドバイスは3つあり、それぞれのパターンを明確に伝えると相手に理解しやすくなります。
先行研究調査では調査だけでなく課題も書き、研究対象の分野の先行研究を体系的にまとめて 先行研究の足りない点を書いて補足する必要があります。また、課題を解決するために、本研究を行う必要があるということをアピールしないと相手に分かりにくいです。
修士論文では先行研究調査はその分野の解説をする必要があり、読者が読めば研究の動向が分かりやすくなるようにする必要があります。研究するために参考にした文献は忘れないようしっかりとまとめ、図表の引用も含めて丁寧にレビューすると効果的です。
先行研究調査はそのあとの章でも活用し、用いた論文を引用して論理展開や新規性を主張するように使います。ただし、一切使わない部分があれば先行研究の詳細に記述しないで良いですが、研究の動向を体系的に分かりやすくするために必要なら簡潔に言及すべきです。
具体的な作り方は1つの章の中に4つの見出しを作り、それでも文章がわかりにくいと箇条書きにして読みやすくすると効果があります。見出しの中に小見出しを作るなら分かりやすくし、頭に入りやすくなるようにすると効果的です。
　
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